結婚した次の日には
ジョホールバル行きが決まっていた。
子どもが嫌いな訳ではなかったものの
よく分からなくて避けていた部分はあった。
そんな訳で、僕自身、子どもに関しては
全く知識が無くて経験も無くて未知の生物だった。
勉強して、いい学校に入り、いい会社に入る。
強要された訳ではない。
でも、その方が選択肢が広がる。
と教えられて生きてきた。
もし、何かやりたい事があるのならその道に進めば良い
でも、何も無いのであれば出来るだけ良い大学に入りなさい
これが家で教えられていた事だった。
これ自体は間違っているとは思わない。
実際、よい大学に入れば何もしないよりは「選択肢が広がる」
その道がその人にとって幸せかどうかは別にして
生きていく事は出来る。
英語も出来ず、日本でしか生きていけないと思っていた
僕が知っていた教育は日本の教育だけ。
良いか悪いか以前にそれが普通だと思っていた。
もし、海外に出る事無く
自分に子どもが出来たとしたら
同じように育てていただろうと思う。
親がしてくれたように
「好きな事、やりたい事があればその道に進みなさい」
という事は守ろうと心に決めて。
僕自身、両親は本当に良く育ててくれたと思う。
感謝の気持ちしか無い。
仕事が楽しく無かった訳では無かったものの
微妙に何か違う感じはしていた。
途中から、自分が何をしたいのか
分からない状態になってしまい
結局の所、社会に出てからが一番悩んだと思う。
自分が何が好きなのかわからない。
もどかしい思いだけが募っていた。
時間をかけて色々な考え方を試した。
そこから、本当に好きなモノは何か
という事が分かってきて
「青」という自分自身の根源を見つけた時の
開放感は何とも言えないモノがあった。
そう、自分が何者なのか何をしたいのか
という事を認識出来るかどうかは
非常に大きい事だと思う。
ずっと海外教育が必要かというと
それは家庭の方針によると思う。
でも、日本の教育だけでは
今後世界で生きていく事は難しいなと感じている。