大企業神話は消えた。
次の選択肢を考える事になった。
東京が海外と同じ僕は
「関西からいかに出ないで危機を回避するか」
という事が何より重視した。
選択肢として上がったのは「起業」
起業すれば、会社を立てる場所は関西で出来るし
軌道に乗れば今抱えている不安から開放される。
ここでまた心配性が出てくる
「起業して成功するのは1割」
ということを何かで知っていたのだ。
「なぜ失敗するのか?」
それを調べていった。
調べて出てきた失敗する理由
1.顧客の獲得ができない
顧客の獲得は難しい。
会社にいる時に営業をして顧客が獲得できたのは「会社」という看板があったから。
「会社」という看板がなくなった時、個人として信用してもらうのは相当な労力が必要。
2.経営は別物、サラリーマンとしてやってきたことの延長ではできない
今のサラリーマンはかなり細分化されている。
そのため、「何かに特化」していないと、採用にならないケースが多い。
何かに秀でている人間が、会社の一員として大きく活躍出来たとしても
独立すると秀でている部分だけでなく、経理や営業に制作
その他の事もやらなければならなくなる。
サラリーマンとしてやっている人間と経営者とはそもそも考え方が別。
経営者はいかに利益を出すかを考え、サラリーマンはいかに給料(経費)を貰うかを考える。
思想が逆。サラリーマンの脳のままやってしまうと間違いなく失敗する。
3.お金ほしさに独立する
お金が欲しいと独立した場合続かない。
書き出すとあまりにも理由が多くて書ききれないが
お金欲しさにはじめた独立は続かない。
これは別の所で書こうと思う。
見事に全て当てはまってしまった。
一人では到底無理だと気づいた。
独立する前には「お客さん」がいるかどうかが問題。
営業をやっていれば、お客さんがつく事は考えられるが、
エンジニアでやっているとお客さんと会う機会がほとんど無かったりする。
次に、経理や営業。これも難しい。
分からない事が多くて取り掛かろうとするだけで大きな労力が必要。
それでもやれるだけやってみた。
顧客の獲得の為、色々な人に出会っていった。
経理や営業の勉強もした。
ただ、時間だけが過ぎていった。
知識はついたが、使えるレベルでは無いことがわかった。
それに、お金のために起業しても何をすれば良いのかわからない。
考えれば考える程「起業」という事に関して混乱していく。
起業するというシミュレーションの時点でもう失敗しているのだ。
この時から「自分だけで起業」という選択肢は無くなった。