次の記事をアップする為に必要なものなので
このタイミングでアップします。
難しいITを説明し、理解してもらう為に必要なただ一つのルールは。
それは「相手の知らない専門用語を3つ以上使わない」という事です。
これはやった事のないエンジニアにとって非常に難しいと思います。
なぜなら
要求されるのは「根本の正しい理解」
そして「相手の知っている言葉の置き換え」の2つが必要だからです。
例えば「メモリ」
主記憶装置とも呼ばれ
パソコンのソフトはこのメモリに格納されて処理をされる仕組みになっていますが
エンジニアの頭には
読み書き自由なRAMと読み取り専用のROMがあって、とか、ビット演算が
という言葉が入っています。
これをそのまま相手に伝えれば
主記憶装置 → 難しそうな言葉だな
ソフト → ソフトってパソコンで動くアレだよな
RAM → 何か聞いたことあるぞ
ROM → 似たような言葉が出てきたぞ。どう違うんだ?わからん
ビット演算 → 思考停止
と専門用語が3つでもう、ちんぷんかんぷんになってしまいます。
こうなると全ての単語について思考停止し
説明をいくら続けても「馬の耳に念仏」状態になってしまいます。
これでは、流石にわかったとはなりませんね。
ではどうすれば良かったのか?
メモリというのは、パソコンの作業場だと思ってください。
ちょうど、机のイメージですね。
エクセルとかワードとかソフトを動かすと、この作業場が埋まります。
いっぱいになってしまうと作業がやりにくくなるので、パソコンは遅くなります。
なので、ソフトを沢山動かしたい時はメモリが大きいパソコン。
いまなら4ギガ以上のパソコンだといいですね。
と説明すれば、メモリがどういうものなのか分かって貰えます。
ソフトという単語で引っかからない様に相手の知っている単語「ワード」や「エクセル」を
使ってフォローしています。
そのため、ここで相手が知らない専門用語は「メモリ」とあって「4ギガ」の2つでしょう
これで相手は分からない事「メモリ」については理解できたと思う。
あとは「4ギガ」が分からなければ、相手は「4ギガ」について質問してきます。
そうすれば4ギガについて、また専門用語を2つ以内で説明すればいいのです。
でも、これも2の30乗とかを使ってはいけない。
説明するとしたら
1000メガバイトが1ギガで
デジカメで撮れる写真1枚が3メガくらいですね。
といった形でイメージしやすい単語をつかって、説明していきます。
それで次にメガの質問が来たとしたら、1つずつ説明するために
パソコンの世界は電気がONかOFFかという事で作られていて
1つのON、OFFを表す単位を1ビットと言います。
とはじめて、1ビットから1つずつ段階を踏んで説明していけば大丈夫です。
これを説明するなら、僕は図を書いて説明しますね。
このように一つ一つ丁寧に説明できる知識と、言葉をもっているか
それがITを説明する時に「相手に理解してもらえるかどうか」を左右します。
もともと理屈で動いているものなので、きちんと説明できれば筋が通るし
相手は納得することに繋がります。
もし、説明している間に理屈が合わなくなった場合、それは知識が間違っています。
そこは勉強をし直すポイントですね。
ITの世界は1つずつきちんと理解をしているとちゃんと繋がるので
知識を得る時は大雑把にではなく、細かいポイントをきっちり抑えると今後大きなチカラになると思います。
ある時、点と点が繋がって線となって、面となって
知らない事も理論的に答えを導くことができるようになります。