社会人になってから4年間、エンジニアとして牙を研ぎ続けた。
最初の2年はただがむしゃらに技術を身につけた。
後の2年間は自分の可能性を探り、興味をもったあらゆる事を学んだ。
歴史、経済、政治、占い、経営学、デザイン、マーケテイングなどなど。。。
なにより時間をかけたのは自己啓発。
自己啓発は自己満足だと気づくのに2年掛かってしまったが
無駄ではなかったと思う。
自分の中では納得のいくマインドセットが出来上がったからだ。
5年前の自分に比べれば随分と良い人になったのではと思う(笑)
そうして、様々な知識が数珠つなぎになっていく事で見えてきた。
経営者視点、人のマネジメント、世の中の仕組み。
それまで学んだ事を全て詰め込んで
まとめあげたチームは形になり、完全に安定していた。
僕が創りたかった理想のチーム。
この先、何もしなくても回っていくだろう。
それぞれが理想を掲げ、その目標に向かって進み続けるチーム。
目標を達成できれば独立できる事を意味する。
もう僕にこれ以上はできる事がなかった。
確かにその先に進む方法はあったが、
あと5年は環境が許さないことを知っていた。
そして、自分の中では一つの終着点に行き着いてしまった。
今することが無い、先にも進めない。
この先どうすれば良いか分からなかった。
進まない日々というのはとても退屈。
毎日が同じに感じられる。
そうして、漠然とある将来への不安。
解決するには今の環境を変えなくては。
しかし、今の安定を捨てて何かをする勇気は持てない。
でも、行き詰まっている。
そのまま3ヶ月が過ぎていった。