マネジメントで重要なポイントはモチベーション。
それを感じたのは高校3年生の時でした。
▼文化委員として文化祭の準備をする
当時文化委員をしていた僕は、文化祭の出し物をクラスとしてやるという役割を負い
毎週HRの時間を使って、文化祭の出し物を決める所から始まりました。
当時、高校3年生で大学受験まっただ中。
文化祭は受験に関係ないからとHRの時間でも勉強している人もいて、
全体的に興味は薄かったと思います。
人気は食べ物系。ただ、食べ物は人気のため、
出せる数が決められ、さらに同じ種類のお店は1つだけ。
僕のクラスでも、食べ物がやりたいという声が多く
僕の最初の仕事は、出し物の「食べ物」を決める事でした。
40人くらいのクラスで、話し合いではまとまらず
意見を出してもらいながらも、ありきたりな事は外して、多数決。
「トムヤムクン」に決まりました。
40人もいるので、やりたい人もやりたくない人もいたでしょうが、
多数決で決まったので誰も文句は言いませんでした。
これを決めるのに40分。
大人数の意見をまとめるのも一苦労でした。
▼見事に落選
そこまでやったものの、落選。
落選したことは僕しか知らないので、
クラスの前で「落選」したことを発表することになりました。
発表した瞬間。クラスの文化祭への興味が一気に引いたのが分かりました。
「さーっ」という音が聞こえた様に感じました。
ですが、1クラス1つの出しもの。
というルールは守らなければいけません。
食べ物以外の出し物を考える事になりました。
▼文化祭をやる前にあった事件
文化祭の計画を練る少し前、近くの高校で学園祭の準備中に転落事故がありました。
その生徒がどうなったかは分かりませんが、怪我をしたのは事実としてあって
これを受けて、高校の方ではかなり学校内での怪我に敏感になり、いくつかのルールが出来ました。
・怪我する恐れのあるゲームはダメ
・部屋を暗くする様なものもダメ
先生もかなり念をおして「ゼッタイダメだからな」といって言ったのを覚えています。
▼ルールを踏まえて考える
案としてはいくつも出ました。
それらの怪我をする恐れのあるものは排除し、ルールに沿って
・ダンスを踊る
・歌を歌う
という案に絞られて来ました。
そして、一つの案に決定をして、先生の所に提出しに行ったのです。
▼無難な案に先生の反応
「うん、きっちり出来ているね。問題なし。」
当時、無難な学生であった僕の案は面白くもなんともないものでしたが
先生にとっては安心なものだったと思います。
「無難」とは「難しいことは何も起きない」ので先生としても
手が掛からないという意味では良い内容でした。
ただ、僕一人で計画を作ったこともあり、時間はギリギリ。
それでも何とか間に合い、ホッとしました。
このまま行けば無事に文化祭は終わる。
そう思っていた僕の文化祭は一本の電話で激変することになります。