Webサイトディレクションは
Webサイトをあるべき形にする仕事です。
どんなWebサイトも作り始める時は何の形もありません。
無から有を生み出して行かなければなりません。
Webディレクターとして仕事をする場合
Webサイトを価値あるものにするには多くの知識やスキルを要します。
知識の面では
▼Webサイトに使われている技術の知識
HTML、CSS、Javascript、Flash、プログラミング言語
Webサイトを構成している基本的な要素についての知識は必須です。
それぞれがどの様な役割を果たしているのかを把握している必要があります。
Webサイトに価値を与えるのであれば、それぞれどの様に使われるべきなのか。
という事も知っていなければならないでしょう。
▼デザインについての知識
デザインが仮に出来なかったとしても
デザインについての基礎知識(色が与えるイメージ、配色パターン)は必要です。
デザイナーに指示を出さなくては行けないので、どの様にデザインが作られるのか。
どの様に発注すればデザインをイメージに近づける事が出来るのか。
という事は知っておく必要があります。
▼システムについての知識
最近のWebサイトでシステムが入っていないサイトは殆どありません。
Webサイトに対する要求が上がってきていて、システム無しにWebサイトを作る事は稀です。
ディレクションをする上でシステムにも指示を出す事が要求されるため
プログラムの作り方、システムの動き方については最低限把握しておく必要があります。
▼Webサービスに関する知識
Webサービスはめまぐるしいスピードで変化していきます。
その時代にあったサービスは何か。ということについては常にアンテナを張り
どういう時に利用するものなのかという事を把握する必要があります。
▼SEM、SEO、SMOや広告媒体など、Webマーケティングの知識
Webサイトが出来上がっても訪れる人が居なければ意味がありません。
Webサイトを検索エンジンに認識して貰いやすくする方法や
効果的な広告の打ち方などの知識を持っておく必要があります。
▼サーバー等インフラ面に関する知識
システムの人間で無ければ必要ないかと思われがちですが
サーバーに関する基礎知識は必須です。
Webサイトが表示される仕組み、ドメインが解決される仕組みについては
知識として必要でしょう。
▼作業や運用にかかるコスト
Webサイトを制作する時に必要なコストを知らなければ
相手に金額を提示することが出来ません。
Web制作にかかるコスト、Webサイトを管理するのに必要なコスト
についての知識が必要です。
▼Webサイトを公開できる様になるまでの一連の流れに関する知識
知らなければWebサイトが公開できませんし
スケジュールを考える事もできません。
上手く出来る、出来ないは別として、
ドメインを取得してから自分1人でWebページを公開する所までは
できた方が良いです。
ここまでの知識があって、やっと土台になります。
ここから更に深く知識をつけていくことで、作るサイトの価値が上がって行けます。
知識はあればあるほどいいのです。間違った知識があると弊害が出ますが
正しい知識は提案の幅を広げる事ができるからです。
これまでの知識を持った状態で更に以下のスキルが求められます。
▼ヒアリング能力
相手の求めている事は何か?
これを聞き出す事が出来るかどうかがWebサイトを作るキモで。
Webディレクターでは最も必要なスキルです。
売上を上げたいのか、サイトの見栄えを良くしたいのか?
相手の要望をまず聞けなければ、要求を満たすことは難しいです。
▼分析力
求められている事を聞き、聞いたまま行動したとしてもWebサイトは上手くいきません。
例えば、見栄えをもっと明るくしたいという要望を受けて、明るいサイトを作った所で
目的がアクセスアップなのであれば、意味がないのです。
「デザインを良くしたら人が来る」
と思いこみ、デザインを変えて欲しいと言ってくるケースは意外と多いです。
相手の話を聞くだけでなく、相手が本当に解決したい事は何か
という事を見抜く分析力が必要です。
▼プランニング能力・プレゼンテーション能力
相手の要望を聞き、場合によってはメンバーの意見も聞いて
相手にあった内容を提案する必要があります。
また、プランニングした内容を相手に理解してもらい
納得してもらうためのプレゼンテーション能力も求められます。
▼スケジュール管理能力
Webサイトを作る以上、納期が必要になります。
どの作業にどれだけの時間が必要で、全体としてどれだけの時間が必要か。
Web制作は複数のサイトを同時進行で進めることも多い為、しっかりと管理しなくてはいけません。
▼プロジェクトマネジメント能力
スケジュール管理も含まれていますが、
どこにどれだけの人材が必要で、どの様に動いて貰う必要があるのかを考え
実際に指示を出してプロジェクトを円滑に回す能力が必要です。
制作途中に起きた問題解決も仕事の範囲になります。
この作業はかなり重要で負荷も高いので、
プロジェクトマネージャーを立てて管理をしてもらう事もありますが
プロジェクトマネージャーに指示を出すためにも、自分が出来る必要があります。
▼品質管理能力
これはプロジェクトマネージャーが担当する事が多いですが
最終的な管理はやはりディレクターの仕事です。
持っている知識を総動員して、求められたWebサイトになっているか
という事を判断しなくてはいけません。
▼コスト管理能力
Webサイトを作ったけれども赤字になった。
というのでは、仕事が回らないので、コストを管理する能力は必要です。
▼交渉能力
Webサイトを制作していると納期面、コスト面で相手と交渉する機会は多いです。
トラブルが起きた時に相手と話をして問題解決に当たるときもやはり必要で
相手手動で全て進まないように交渉を行う力が必要になります。
ざっと必要になるものを書きました。
書いていく上で出てくればまた追記していきます。