スケジュールの立て直しを図り始めたときから全てガントチャートに記入し
100日分先のものまで見える形にした。
メンバーのスケジュールをそれぞれ100日分記述し、それを毎週更新していく。
急激に変更があった場合は、そのタイミングで担当者と話し合い、スケジュールに入れ込んでいく様にした。
こうすることで、指示が無くてもメンバーは次の作業に移っていく。
すぐに出来る修正などはスケジュールに載せず、即対応の形を取った。
また、修正を後にするとしても、そこは個人の判断に任せ、スケジュールに影響が出る時だけ報告を貰うことに。
判断が出来ないことも、全て僕に判断を仰ぐようにという事にした。
個人の判断で決めたものは、尊重し、コチラで把握しない。(といっても周りに全員いるので、そこでの会話は聞いていたが。)
というスタンス。
問題が起きれば、
外部的には僕のマネジメント不足とするが、内部的には決めた本人が対応する。
というルールでやっていった。
実際、当事者は「誰がどうしてこうなったか。」と言うのを知っているので
誰も僕の責任とは思っていないが、第三者が僕に理由を聞いてきたら
「僕のマネジメント不足」
と答える。自分の責任と知っている部下の評価を下げる必要はないし
実際、チームとして何かが足りなかったから問題が起こったはずだから。
見る人によっては「上司の尻拭い」を部下がやっている様に見えるかもしれない(現にそれで怒られた事がある。)
全てを説明すれば、怒られる事も無いかもしれないが、
第三者に弁明した所で怒りの矛先が自分以外の誰かになる以外、メリットがない。
分かっている人にはそれで「僕がなぜそうしているのか」分かるし、分からない人には分からないのだ。
もし、メンバーが責任を負いたくなければ全て僕に判断を仰げば、全て僕の責任になる。
その方が仕事がしやすいのなら、ガチガチに管理し、言われた通りの仕事をしてもらうが
それではメンバーの力が伸びない。
自分で考えて、自分で行動する。
という事が出来なければどこかで大変な事になる。
と考えていた僕はできる限りメンバーに判断をしてもらう事にした。
もちろん、メンバーには
「僕に判断を仰げば僕の責任として扱う。」
という事を約束した。
そして、
「報告や判断を仰がなかったものに関しては把握できないし、責任がとれない。」
ということも伝えた。
自由の代償は責任。
メンバーがどんな判断をしようと僕は尊重する。
しかし、その決めた事を完遂することはとても大切なことだから、
自分の決断で起こった事は必ず最後までやって貰った。
もちろん、僕が判断を下したもの、報告を受けたものに関しては
僕も問題解決に加わって、最後までやり遂げた。